「セブンチェア」は周知著名な商標になろうか? 2024-09-25 hit.59 |
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表題: 「セブンチェア」は周知著名な商標になろうか? フリッツ・ハンセン社(FH)はデンマークで1872年に設立され、以来、たゆまず世界的に著名なデザイナーとのコラボレーションを続けてきた家具、照明、そしてアクセサリーのデザイン分野の世界的なリーダーです。FHの生み出す各種プロダクツは85を超える国・地域、コペンハーゲン、サンフランシスコ、ミラノ、そして東京のフラッグシップストアを含む2,000を超える販売拠点を通じて販売されています。 FH社は先ごろ、1955年にアルネ・ヤコブセンがデザインしFH社が製造販売する「シリーズセブン」チェアの形状を模倣し、韓国において「セブンチェア」という商品名を付して販売していた業者を不正競争防止法違反で告訴しました。 これについてソウル東部地方裁判所は先に、FH社の「シリーズセブン」チェアはその背もたれの形状がアラビア数字の7に似ていることから「セブンチェア」と呼ばれているとし、この名称がFH社の商品を示す標識として国内で広く認識されているとの判断を示しました。裁判は、被告がFH社の「シリーズセブン」と同じ形状の椅子を他から仕入れ、「セブンチェア」という商品名で正規品よりも相当廉価で販売していた行為の是非が問われていたもので、裁判所は、被告がFH社の広く認識された "商品等表示と類似した表示を使用し、FH社の商品と混同させる行為が不正競争行為に該当するとして、有罪判決を下しました。 弁護士で構成されるY.S.CHANGの訴訟チームはこの裁判で、半世紀以上前の1955年に製作された「セブンチェア」の名称が不正競争防止法(UCPA)上、周知・著名であることを証明するために、国内外の資料を広く収集し、適切なサポートを提供して裁判においてFH社に有利な判決を導き出すことに寄与しました。 |