【この制度ご存知ですか】特許出願の審査過程における審査官との面談の戦略的な活用 2025-01-14 hit.42 |
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特許出願の審査過程における審査官との面談は、拒絶理由の内容を正確に把握し、綿密に対応するために活用できる有用な手段です。拒絶理由が簡単な場合には審査官と電話で面談をしてみることができますが、電話面談では審査官からの具体的な回答を聞けない、又は審査官の方からの要請等で補正案レビューが必要な場合もあります。
補正案レビュー制度は、拒絶理由通知に対応して作成する最終の補正書を提出する前に、審査官との面談を通じて事前に確認を受けたいドラフトの補正案を提示して意見を交換する制度で、意見書の提出期間の満了日1か月以前となる日までに補正案を記載した意見書を提出して申請することができます。補正案レビューの手続きでは、審査官は面談の後に面談記録書を作成しなければならないため、単なる電話面談よりも審査官は比較的面談に積極的に取り組みます。
なお、審査官の拒絶理由に対応したものの、最終的に特許出願が拒絶決定となった場合には、再審査を請求することができますが、この際、再審査請求期間の満了日30日以前となる日までに、再審査請求前の再審査面談を申請することができます。再審査面談の手続きでは、審査官と補正案に対して意見を交換し、再審査請求時に特許の可能性を高めることができます。ただし、審査過程で既に補正案レビューを行った出願については再審査面談を申請することはできません。 特許出願の成功のために、審査過程における審査官との面談戦略を最大限に活用してください。 |